藤澤佑樹、青木麗

まずは簡単な生い立ちと、なぜ別府に来ることになったのか教えてください。

藤澤：私は生まれが臼杵で18歳まで地元にいました。高校生の時に部活でフェンシングをやっていて、スポーツ推薦をもらって大学から東京に上京しました。大学1年生の時に色々あってフェンシングを辞めることになったんですが、大学には残って卒業しました。そこから東京でホテル関係の仕事を5年やってました。

その間に正月に臼杵に帰るという生活をしていたんですが、私の親友がトレーニングをしていて、会う度に身体が大きくなっていく姿を見ていたんですね。それで私もやってみたいなと思って始めたらのめり込んでしまって（笑）その時期に東京の会社を辞めることになったので、いい機会だから地元に帰ろうと思って大分に帰ってきました。

仕事を探していた時に今の勤め先の「one gram」からお話を頂いて、別府で働くことになりました。実家（臼杵）から別府に通っていたんですが、さすがに遠いので最近別府に引っ越してきました。

なるほど。じゃあ藤澤さんはもう別府人ですね（笑）青木さんは？

青木：私は高校を卒業する時にスポーツ系の大学か専門学校に行くつもりだったんですけど、小さい弟が二人いて親も片親だったので、働こうと思って大分のスポーツクラブで働き始めました。元々トレーナーがしたいってわけじゃなかったんですけど、仕事でお客様と接するうちに仕事がどんどん好きになって、6年半働かせてもらいました。

ただあまりに好きになりすぎてちょっと病んでしまって。このまま続けていたら仕事が嫌いになってしまうと思って辞める決意をしました。自分の視野を広げようと思って、全然違う職種を色々と経験しました。

接客が好きだったので、人と話す仕事を2年くらいやってました。その時に知り合った方の紹介で会ったのが今の職場のオーナーで、パーソナルジムを作りたいけど知識がないから協力して欲しいと言われて、立ち上げから関わることになりました。まさか別府で働くことになるなんて思ってもいなかったですね。

実際に別府で働いてみてどうですか？

青木：まずビックリしたのは日本人じゃない人がそうとうおるやん！ってことですかね。それが当たり前になってる別府って凄いなと思いました。あとは住んでる人のフットワークの軽さですかね。うち（one gram）は外観だけだとジムって分かりづらいんですが、ふらっと入ってきて「話を聞かせて欲しい」って方も多くて驚きました。

藤澤：私は別府の街並みや景観が好きですね。自然も街も凝縮されていて、休みの日は別府の街を探索したり温泉に行ったりします。あとはやっぱり人の温かさを感じますね。

ジムに来る方は大分や東京で働いていた時と何か違いがあったりしますか？

青木：うちのジムは別府の人に認知され始めたのが最近だと思うんです。大分から来てる方も多いので一概には言えませんが、パワフルな方が多い印象ですね。

今まさに別府の人に知ってもらう為に頑張っている所なんですね。普段は温泉に行ったりしますか？

青木：そうですね。家族湯に行くことが多いかな。

藤澤：仕事が終わるのが遅いっていうのもあるんですが、引っ越して来てから逆に行かなくなりましたね。それでも月2、3回は行ってると思います。

今日撮影した「別府おぐら」の温泉はどうでしたか？

青木：むちゃくちゃ良かったですね。行ってみないと分からないんだなーと改めて思いましたね。せっかく別府にいるのに温泉行かないと勿体無いなーと思いました。

藤澤：風情があって、とても癒されましたね。

身体を鍛えるって心を鍛えることにも繋がると思うんです。緊張と緩和じゃないですけど、筋トレ後に温泉に行くツアーとか、別府ならではのプログラムがあったら面白そうですけどね。

青木：いいですね。確かにジムに来るお客様に「別府だから温泉もあるんですか？」って聞かれることもありますね。

藤澤：うちのジムには温泉はないので、近くの温泉をオススメするしかないんですが（笑）

身体を鍛えることの楽しさってあると思うんですが、普段ジムに行かない人達にその魅力を伝えるとしたらどう伝えますか？

藤澤：鍛えることがその人の成長に繋がることが1番大きいと思います。健康でいられることもそうですし、時間の使い方が上手くなったり、生活にメリハリが生まれたり、継続することの大切さが目に見えて分かったり。先ほど神父さんもおっしゃってましたが、身体を成長させることで心が成長することが魅力だと思います。人の頑張りって目に見えないことも多いと思うんですが、トレーニングすることで目に見えて変化していくのは単純に楽しいですし自信になりますよね。

藤澤さんに初めてお会いした時、堂々として魅力のある人だなと僕は感じたんですが、藤澤さんのインスタの昔の写真とのビフォーアフターが違いすぎて（笑）

藤澤：（笑）全然違いますね。たしかに昔と比べると見た目も変わりましたし、自信がついた気はしますね。

毎日楽しいから笑ってるじゃなくて、毎日笑ってたら楽しくなる、みたいな感じかな

パーソナルトレーニングの強みってそこだと僕は思うんですよね。実際にトレーニングの厳しさや楽しさを知ってる自信のあるこの人に教えてもらいたいって思うんじゃないかなと。青木さんはどうですか？トレーニングの魅力ってなんだと思います？

青木：私はずっとそうなんですけど、お客様に支えられてここまで来たんですね。身体を動かして汗をかくことって辛さもあるんですけど、その先に必ず気持ち良さや爽快感や達成感があるんですよ。心が笑顔になるんですよね。

私もそうだったんですけど、1番伝えたいのは「気持ちが変化する」ってことですね。身体を動かすことで心も一緒に動くんですよね。毎日楽しいから笑ってるじゃなくて、毎日笑ってたら楽しくなる、みたいな感じかな。

それをパーソナルで一対一で共有するっていうのはただのトレーニングじゃないと私は思っていて、3か月や半年、ただ高いお金を払って身体を鍛えるだけじゃなくて、この先の人生のライフスタイルや考え方を変えるきっかけを作る場所であるべきだと思っています。

僕がお二人を撮影したいと思ったように、お二人とトレーニングしてみたいって方が増えそうな気がしますね。やっぱり1番大切なのは「人」なんだなと感じます。あと話を聞いて思ったのが、温泉と運動ってちょっと似てるなと。身体だけじゃなくて、心も癒すって意味で。

青木：凄い分かります。生活の中にそれがあるとないじゃ全然違いますよね。別府の方は温泉が日常の中にあると思うんですけど、そこに運動も取り入れたら鬼に金棒ですよね（笑）

ちなみに同じ職場で働いているトレーナー同士、お互いのことはどんな風に見えてますか？

青木：ふっさん（藤澤さん）は常に凛としてますね。言葉も丁寧だし、自分の世界をしっかり持ってるので羨ましくもありますね。そこにいるだけで人を惹きつける魅力のある人だと思います。

31歳で自分のことを「私」って言う男子も珍しいですよね。しかもそれが似合うっていう（笑）

青木：大人でムカつきますよね（笑）

藤澤：（笑）店長は自分に持っていないものを持っているので、僕も羨ましいですね。人とすぐに仲良くなれるし、ネットワークも広いし、話も上手だし。お互いに刺激を受け合ってると思います。

今日はありがとうございます。最後にこれから別府に来る人へメッセージをお願いします。

藤澤：温泉に入ってリラックスするのは当然ですけど、人や景色に触れて、それこそトレーニングのように自分の足を動かして、心も動かして欲しいなと思います。

青木：年齢も人種も関係なく、知らない人同士でも盛り上がれる別府の人は本当に凄いと思います。今を楽しんでるなーって感じますね。今回この撮影に参加させてもらって、凄くいい経験が出来ました。

最初「東京神父」さんって聞いた時に一体どこの人で、どんな人なんだろうって思ってましたけど、撮る写真も人としても素敵で、神父さんを見て「あーやっぱり別府の人って変態（良い意味です）ばっかりなんだな」って改めて思いました（笑）

私達のインタビューだけじゃなくて、他の温泉で撮影した人の写真も是非見て欲しいなって思います。もしそれで面白そうな人を見つけたら、是非その人に会いに別府に来て欲しいなと思います。