脇あかり

あかりちゃんは別府出身だと思うんですが、東京に出てデビューするまでの簡単な生い立ちを教えてください。

あかり：小学生から新体操をやったり、中学生の時に大分ヒートデビルズというバスケチームのチアガールをやったり、元々人前に立つのが好きでした。芸能をやりたかったので、東京の高校に行きたくてオーディションも沢山受けていたんですね。でも、なかなか受からず。それで東京に行けるかどうかの最後のオーディションで受かって、高1の時に上京しました。

そこから東京の高校に通いながら、歌手を目指して活動するわけですよね。

あかり：そうですね。そこから1年で「東京パフォーマンスドール」としてデビューすることになります。

僕もあかりちゃんと同じ別府出身なので、知り合いがあかりちゃんの両親の知り合いだったりするんですが、相当努力していたと聞きました。

あかり：そうなんですね（笑）自分的にはただがむしゃらにやってただけですが、努力したからこその結果かもしれないですね。

今は東京で活動しながら、大分や別府の仕事もやってるんですよね？

あかり：そうですね。今はツーリズム別府大使もやっています。成人式の時に別府市長に「観光大使になりたいです！」って伝えたら、その3か月後くらいにTwitterのDMに市長さんから「脇さんをツーリズム別府大使に任命しました」ってメッセージが来て（笑）

事後報告（笑）しかもDM。別府っぽいですね。

あかり：私も「別府っぽいなー」と思いました。今は別府ではけいりんのPRのお仕事をしたりしてますね。

家のお風呂も温泉なんですけど（笑）

別府出身ってだけで勝手に親近感が湧いてきますね。実際にあかりちゃんに会ったのは温泉まつりの時が最初でしたよね。

あかり：その時に写真を撮ってもらったのが最初ですね。湯ぶっかけ祭りの時だったのでびしょ濡れでしたけどね（笑）

そうでしたね。そこで縁が繋がって、今日撮影させてもらうことになりました。本当にありがとうございます。

あかり：いえ、こちらこそありがとうございます。いつもとは違った撮影で楽しいですし、別府のためになるなら喜んで。

温泉についても聞かせてください。公衆浴場とかには行ってましたか？

あかり：いや、それが全然行ってないんですよ（笑）家のお風呂ですませてましたね。中学で東京に出たので地元の美味しいお店とか、居酒屋さんとかも全然知らないんですよ。

地元の人が当たり前に知ってる◯◯通りとかが分からないパターンですよね。

あかり：高校の同級生もいないですし、別府の夜の街の楽しさも全く知らないです（笑）

きっと何年後かに、その良さが分かる時が来ると思います。僕がそうでしたから。

あかり：だと嬉しいですね。別府人なのに温泉に入ると肌が荒れたりしますし（笑）

それは辛いですね（笑）別府に帰って来ることも多いと思いますが、最近はどこか温泉に入ったりしましたか？

あかり：本当にお家のお風呂しか入らないですね。でも、家のお風呂も温泉なんですけど（笑）

別府あるあるですね。個人的には是非、別府八湯温泉道に挑戦することをオススメします。

あかり：この撮影のモチーフにもなっている88か所の温泉でスタンプを押して名人になるやつですよね。まず88か所も温泉があることに驚いてます。

源泉の数で言うと、2200か所以上あるそうです。

あかり：えー！！凄いですね。私ももっと別府について勉強しなきゃですね。東京で大分出身って言うとほとんどの人に「別府温泉？」って言われますもんね。

本当にこの街に生まれて良かったと思いますよね。

あかり：間違いないですね（笑）

別府って温泉はもちろん、それ以外の部分が面白いと思うんだけど、そこはまだ伝わってないなーと思います。住んでる人だったり、文化が混じりあってるところだったり、食だったり、夜の街だったり。もちろん「温泉という恵みがあるから」その面白さがより引き立つわけですけど。

あかり：自由でオープンだから、アーティストにとってはきっと住みやすい街ですよね。

オープンさ、という意味では毎回えげつないなーと思います（笑）

あかり：おばちゃん達のノリも大阪人っぽいですよね。私も別府に帰ってくると、毎回カルチャーショックを受けてます。マンションの1階にそのマンションの住人専用の温泉とかあったりしますもんね。もう意味が分からない（笑）

あかりちゃんの家もそうだと言ってましたが、個人宅も温泉出る所沢山あるので、源泉じゃなくて浴槽の数で考えたら、とんでもない数ですよね。

あかり：それだけあって家の温泉にしか入らないって、確かに勿体ないですよね。

別府の外に出たことがある人なら分かると思うんですが、やっぱりこの街特別だと思いませんか？

あかり：思いますね。さっきのオープンって話と同じかもしれないですけど、家族感とか安心感とかが強い気がします。東京だと「これ言っちゃダメだろうなー」ってことも言えたり。受け入れてくれる優しさは強いと思います。

口は悪いけど心根はいい。みたいな感じかな。

あかり：そうかもしれないですね。あとは全然時間の流れが違いますね。ビックリするくらい。

やっぱそうですよね。その違い分かるの嬉しいです。時空が歪んでいる感じというか（笑）

あかり：海外に旅行に来たみたいな、ヨーロッパのオープンテラスに座ってる感覚。ゆったり感というか、のんびり感というか。少し時間が遅く流れてる感じがありますよね。

本当に別府は国だな、と思います。東京で暮らしていると余計に強く感じることかもしれないですよね。全く同じことを感じる人がいて嬉しいです。

あかり：きっと出身っていうこと抜きにしても、東京と別府を行き来する人はみんな感じることだと思います。

そうだと思います。でも別府出身でこれだけ温泉に入ったことがない子も珍しいですよね。

あかり：ほとんど公衆浴場には行ったことないです。「家にあるやん」って思っちゃいます（笑）

でも中学で別府を出てたらそうですよね。僕もちょっと前まで全く一緒だったかもしれないです。別府八湯温泉道に挑戦する前は、近所の温泉にしか行ったことなかったですから。

あかり：やっぱり地元の人は泉質とかロケーションとかよりも、近さとか、手軽さとか、安さとかが勝っちゃいますよね。日常だから。

ほんと、その通りですね。でも、別府は色んな温泉があるから行ってみると面白いですよ。

あかり：はい。私神社巡りとか趣味なので、そこに温泉巡りも入れたいと思います。

いい趣味ですね。「めぐり」が趣味ならハマると思いますよ。頑張って20か所くらい行くと楽しくなってきます。

あかり：絶対楽しいやつじゃないですか。名人を目指す過程で気付くこともありそうですよね。少しずつ巡ってみたいと思います。

今日はありがとうございます。最後にこれから別府に来る人へメッセージをお願いします。

あかり：今回は一週間くらい別府に帰って来てるんですけど、ロケとかで出逢う人達がみんな本当に優しくて。帰ってくる度にこの街が大好きになっている自分がいます。

リラックスしたり、落ち着けたり、そんな場所がどんどん増えている感覚です。今はコロナで疲れてたり、ストレスが溜まってる人も多いと思うので、もう少し落ち着いたらその疲れを温泉と人で癒しに別府に来て欲しいなと思います。

旅行の最終目的地に別府を選ぶ人が増えるといいですよね。

あかり：一番いいのは「家族風呂」だと思うんですよね。家族湯ならコロナもあまり気にしなくてもいいかもしれないですしね。お風呂の中の会話ってまた日常とは違う会話になる気がするので。是非温泉に入って、家族の絆を深めて欲しいなと思います。