BEPPU ONSEN ROUTE 88

No.43

髙部春菜、Astha Raghvendram

大仏温泉 「ゆめひのき」の貸し切り湯

別府で地域の子どもたちが集まる居場所を目指して開設された「みんなの教室」を運営する髙部春菜さん。その活動のお手伝いをしているAPU生のアスタさん。髙部さんの家の近所にある大仏温泉で2人に別府を語ってもらいました。


Writer & Photographer : 東京神父

すぐに仲良くなったという二人

まずは春菜ちゃんの簡単な生い立ちを教えてください。

春菜:奈良県天理市に生まれて、小学校1年生の時に別府に引っ越してきました。中学の時に小学生の先生になりたいと思って、免許をとって実際に別府で3年、大分市で3年、学校の先生として働きました。その後はもっと子供達との関わりを深くしたいと思って、子供達の居場所を立ち上げて、現在は代表としてそのコミュニティスペース「みんなの教室」を運営しています。

アスタちゃんはどうですか?

アスタ:私はインドのムンバイで生まれて、ラクナウに住んでいました。日本のアニメや音楽はあまり知らなくて、本で読んだ日本文化に興味を持って、行ってみたいなと思っていました。別府にはAPUへの入学がきっかけで来ました。今は「みんなの教室」でスタッフとしても働いています。

エンターテイメントではなく、カルチャーから興味を持ったわけだね。働き始めて2週間と聞きましたが、二人が出逢ったのも最近ってことですか?

春菜:そうですね。子供達の遊びを学びに変える場所「アソビlab」の小田原さんが共通の知り合いで、「みんなの教室」とコラボするので、子供達が使えるようにスペースを片付けるっていう時に初めて会いました。お互いの趣味の話から始まって、アスタがインドで8歳から15歳の子どもの学習サポートするという活動をしていたという話になって、私も同じようなことをやってるよ、という話から意気投合して。

アスタ:とても楽しかったですね。それで次の日に春菜先生の家に遊びに行きました。そこで引っ越し先を探しているという話をしたら、うちに来ていいよという話になって、今は春菜先生の家に住んでます(笑)

て、展開が早いですね(笑)

春菜:私、教会に住んでるんですよ。別府に天理教の大きな教会があるんですけど、そこの娘なんです。

え!?それ、うちの実家のすぐ近くにある教会ですね。(場所を説明する)

春菜:そうそう、そこです。広い宿舎もあって、部屋が余ってるからうちに来る?って(笑)


取り壊されたマンションの跡地

なるほど。納得しました。確かに部屋たくさんありそうです。それにしても凄いスピードですね。

春菜:知り合って、一緒に働いて、一緒に住んで、一緒に撮影(笑)確かに早いですね。

お互いが行動派だったこともあったんでしょうけど、よっぽど気が合ったんですね。それは撮影してても思いました。

アスタ:まだ2週間くらいしか経ってないですけど、ほぼ毎日一緒にいますしね。

やっぱり別府は変態だらけですね。

春菜:神父さんが言ってる「変態」の意味は多分、人と違うことが好きで、人よりも行動のスピードが早くて、アクティブで好奇心旺盛な人のことですよね。そういう意味で言うと二人とも間違いなく変態ですね。

大仏と神父と教会とインドと、なんかもうカオスですね(笑)普段は温泉に行ったりしますか?

春菜:私は教会のお風呂が温泉なので、毎日温泉には入ってますが、外に入りに行くことはあまりないかもしれないです。

アスタ:私も同じ感じです。

インドでは肌を見せて一緒にお風呂に入るなんて考えられないです。




好きな温泉とかはありますか?

春菜:駅前高等温泉」とか「不老泉」とかはたまに行きますね。やっぱり近い所に行くことが多いです。神父さんが好きって言ってた「ひょうたん温泉」とかは逆に行ったことがないですね。

アスタ:私は「かっぱの湯」にたまに行きます。日本に来るまで温泉のこと全くわかってなかったです。日本の文化を感じてみたいから私はOKですけど、インドでは肌を見せて一緒にお風呂に入るなんて考えられないです。


富士見通り

郷に入っては郷に従えってことですね。

アスタ:自分がいる国の文化を肌で感じることはとても大事なことだと思います。それはどれもインドでは経験出来ないことです。

ホントに二人とも好奇心旺盛なんですね。

春菜:自分の目で見ることが大事ですよね。

その目で見た別府の魅力ってなんだと思います?

春菜:関西の友達が良く遊びに来るんですけど、まず私達が普通だと思ってる「湯けむり」がやっぱり他の地域の人からするとびっくりするみたいで、マンホールから湯気が出てたりするのを見て、ホントに驚いてますね。あとは一緒にお風呂に入るっていうのがあまり別府以外ではないみたいで。そこに新鮮さを感じたりする子も多いです。つまり、別府の魅力は「日常が非日常であること」なんじゃないかと思います。

「人がピースフル」




僕も普段は東京にいるから別府の非日常さがいかに面白いかってことに気付くんですけど、別府にずっといるとなかなか気付けない魅力ですよね。アスタちゃんはどうですか?

アスタ:私が思う魅力は「自然が沢山ある」ことと「人がピースフル」なことです。

ピースフルっていい言葉ですね。平和なだけじゃなくて、穏やかというか、安らかというか。

アスタ:東京や大阪に行くとみんな忙しなくしている感じがあるんですけど、別府はもっと時間がゆっくりしてる感じがあります。

春菜:一日ゆっくり温泉巡りすると肌も綺麗になって健康的だし、ストレスもどこかに飛んでいくし。ゆったり温泉巡りが出来る街って限られますよね。


温泉裏にある「ゆめひのき」

確かに温泉に入れる街は沢山ありますけど、ゆっくり温泉巡り出来る街、しかも何か所、何十か所と出来る街はなかなかないですよね。今回撮影した大仏温泉はどうでしたか?

春菜:まさか家の近くにこんな素敵な温泉があるなんて知らなかったので嬉しいです。さらさらした温泉がすごく気持ちよかったので、またゆっくりしに来ます。


仲良しの二人

アスタちゃんはどう?

アスタ:大仏温泉は、誰もが楽しめる雰囲気で、家のようにくつろげる場所でした。特別な歴史を持つ場所ということで、別府温泉の中でもユニークな存在だと思いました。個人的には、温泉に使われている技術や、メンテナンスが行き届いているところが気に入りました。

大仏温泉の名前の由来(メイキングにて公開)とか興味深かったですよね。他に何か別府の魅力ってありますか?

春菜:魅力というか、別府の飲み屋さんの雰囲気は独特だなと思います。

それはどういう意味で?

春菜:なんだろ?大分市にも飲みに行くんですけど、別府と大分って違うんですよね。ローカル感というか、なんて言えばいいのかな?

アスタ:距離が近い感じがします。

もしかしたら、さっきのピースフルな感じじゃないですか?

春菜:そうかもしれないです。大分がピースフルじゃないってことじゃないんですけど、その平和感というか、一体感?そこにいる人達みんながピースフルで仲良くなれちゃうみたいな雰囲気ですかね。

オープンですよね。別府の人って。

春菜:いい意味で洗練されてない感じがいいですよね。古き良き文化とか街並みとか。

古き良き、という言葉の意味を超えて、ちゃんと古いものが生きてる感じはしますよね。

春菜:街が息衝いてますよね。

アスタちゃんはそういうの感じたりしますか?日本に来て何が一番カルチャーショックでした?

アスタ:日本に住んでまだ1年経ってないんですけど、日本の人達は本当に優しくてピースフルです。礼儀正しいし。とくに別府にいるとそれを強く感じます。

人の温かさを感じるよね。まぁ別府は温泉も人も熱すぎだけど(笑)

アスタ:そうでした。熱い温泉もすごいカルチャーショックでした。

春菜:変態=熱い人、なのかもしれないですね。少なくともこの3人は変態ですよね(笑)

変態って言われると嬉しいですよね。今日はありがとうございます。最後にこれから別府に来る人へメッセージをお願いします。

春菜:大分を案内すると必ず「別府」に行き着くんですよね。もちろん今自分が住んでるからっていうのもあるんですけど、「別府に行けばなんとかなるっしょ!」みたいな安心感があって。それは「自慢出来る街」って感情があるからなのかもしれないですし、そのくらい人も街も濃いなーと思うことが多いです。別府に来ればなんとかなるので是非、遊びに来て欲しいですね(笑)

アスタ:観光地は雨が降ったら楽しくないイメージがありますけど、別府は雨が降っても楽しめるし、楽しもうって気持ちにさせてくれるから好きです。沢山の人に別府に遊びに来てもらいたいです。


管理人の山村さんと

MODEL PROFILE

名前:髙部春菜(Haruna Takabe)
年齢:29歳
出身:奈良
職業:みんなの教室代表

名前:Astha Raghvendram(アスタ・ラグインドラム)
年齢:19歳
出身:インド
職業:学生(APU)


CREDIT

タイトル:Peaceful People
撮影日:2021年4月11日
写真撮影&インタビュー:東京神父

撮影協力:大仏温泉、別府市、別府市温泉課、山村さん夫妻、みんなの教室SKY RESORT HOTELS

※温泉や個人の情報は全て撮影当時のものです。

ONSEN INFO

ゆめひのきの湯 大仏温泉

元々は小さな組合温泉だった大仏温泉。2021年に予約制の貸切湯としてリニューアル。高温の源泉を冷却するために、オリジナルの檜製温泉冷却装置「ゆめひのき」を考案し、ほのかな檜の香りの源泉かけ流しの湯を実現させている。源泉は無色透明の単純泉。天然の保湿成分のメタケイ酸が150mg以上含まれる。小さな温泉の特別感に癒される。



住所:大分県別府市天満町4-6


営業時間:11:30〜17:30(不定休)


入浴料金:「碧(あお)の湯」大人800円、小人400円
「茜(あかね)の湯」大人600円、小人300円
詳しくはオフィシャルサイトへ


泉質:単純泉


地図:湯巡りマップ


公式HP:別府八湯温泉道サイト大仏温泉



BEPPU ONSEN ROUTE 88