BEPPU ONSEN ROUTE 88

No.45

勝正光、勝珠真子

末広温泉 幸せが溢れ出す温泉

別府人は変態だ、と言い続けて早5年。別府で数々の変態達に会ってきましたが、トップの画像を見て分かる通り、この夫婦もかなりの変態です。変態とは「人とは違うこと」また「人とは違うことを否定しない」人を指す言葉です。
画家でありながら、温泉の組合長をやっている旦那さんの勝さん。彼の人生、そして奥様の珠真子さんの人生。かなり面白いインタビューになりました。


Writer & Photographer : 東京神父

温泉でバドミントンをしてはいけません(笑)

まずは勝さんの簡単な生い立ちを教えてください。

正光:大阪に生まれて父の転勤で幾つかの街を転々としましたが、高校卒業時点ではまだ大阪にいました。美大を目指して1年浪人して、武蔵野美術大学に合格したのを機に東京に上京し、ムサビでは空間演出デザイン学科で勉強しました。「皮膚から少しでも離れたら空間だ」っていう名目でファッションデザインコースなんかも一緒で、色んな分野で活躍している先生がいましたね。

僕は杉本貴志っていう、無印良品を立ち上げたデザイナー集団の前トップみたいな方のゼミに入ったんですけど、この方は伝説のグラフィックデザイナーと言われる田中一光亡き後にトップを引き継いだ方なんです。ちなみに田中一光という方は西友の一ブランドとして無印良品を立ち上げた人なんですよ。

それで、ゼミに入った当時はポンコツの落ちこぼれだった僕が、卒業制作でゼミ賞を取って。同級生からは「逆転ホームラン」って言われました(笑)それでアーティスト活動を始めるようになりましたね。

僕もデザインを仕事にしているので、とても興味深い話です。

正光:アーティスト活動を始める人は大概油絵科出身なんですけど、僕は少し迂回した形で、何をしたらいいかもよく分からずに美術手帖とかを読み漁ってました。当時、村上隆がやってた若手登竜門的なコンペティションに応募したんです。確か10回目で審査員が佐藤可士和藤本やすしとかの時に、銅賞と可士和賞と電通賞をトリプル受賞したんですね。

「この街で美術をやってみたいな」




す、すごいです。

正光:人生で一番のハレの日でしたね(笑)それで、村上さんや可士和さんと話して、現代美術を売り買いするアートフェアに出品することになるんですね。世界中のセレブが美術品を買いに来るんですよ。スターウォーズに出てくるような格好で下乳出てる人しかいないみたいな空間です(笑)マイアミなんで12月だけど海に入れるみたいな場所で。そこに2年作品を出してたんですね。若手だけど3日間で200万売れるみたいな。

その当時からスタイルって変わってないんでしょうか?その鉛筆画というか。

正光:そうですね。受賞した作品も2m×8mの紙を鉛筆で描いたって分からないくらい鉛の板みたいにしてしまうっていう作品でしたね。当時は筆圧で手動エンボス的な表現をする作品が多かったですね。


大平由香理さんのイラスト

なるほど。確かにそれは面白いですね。でも、なぜ鉛筆だったんですか?

正光:一番自信があったのが鉛筆だったからですね。ただ、鉛筆画は身体に負担がかかるんですね。自分の家の椅子でエコノミー症候群になってしまったり、体調を崩してしまって。病院の先生から「こんな生活続けたら死にますよ?」って言われたり。鉛筆画しかないと思っていたのに、それが続けられないと知って、鬱っぽくなってしまって。

それが1年くらい続いてたんですが、当時のアーティスト仲間が別府でアートフェスをやるから来ないか?と誘ってくれて。鉛筆だけ持って来たんですよ。別府でもひたすら描いてたんですが、その時によく現れる変なおじさんがいて。こっちが絵を描いててもお構いなしで入ってくるんですよ。人によっては煩わしく思うでしょうけど、僕にはそれがとても心地よくて。

今まで作品を描いて、ギャラリーに展示して、アートフェアで売るみたいな生活に窮屈さを感じていたんですが、その生活から抜け出せる感覚があったんですよね。「この街で美術をやってみたいな」と素直に思ったんですよ。

もしかして、そのおじさんって。。

正光:山本さんですね。

やっぱり。山本さんもインタビューで勝さんのこと話してましたね。ある意味、山本さんに救われたってことですかね?

正光:そうですね。今考えると、あの時別府に来ていなかったらと思うとゾッとしますね。


再開できて本当に良かった

「混浴温泉世界」の時ですよね?

正光:そうです、そうです。芹沢高志さんがプロデューサーの「混浴温泉世界」の一回目で。22部屋というスペースに132組参加するっていう、カオスな場所になったのが今の清島アパートで。最終日には一日中行列が出来るほどの熱気でした。参加されていた大友良英さんなんかは「これは展覧会じゃなくて、ライブだ」と言っていて、そんな大御所がいてもそれが「ライブの一部」になってしまうような凄い空間で。

その頃、僕はまだ別府に全く帰ることがない生活をしていましたが、凄いイベントだったというのは聞いてます。

正光:それを目の当たりにした時に、イベントが終わったらはい終わり、ってのはあまりにもったいないと思って。東京に帰るイメージが全然湧かなくて、最初に住みたいって手を挙げました。覚悟を伝えたかったので、途中で東京に帰って家を引き払って「もう帰る所ないです」と言って(笑)事務局としては最初は「どうなの?」と思っていたらしいんですが、最終的には「BEPPU PROJECT」が引き続き運営するアーティストアパートとして続くことになったんですね。

凄い話ですね。勝さんはそんな経緯で別府で鉛筆画家としてやっていくことになり、末広温泉の組合長になっていくわけですが、今度は奥様の生い立ちも聞かせてください。

珠真子:長崎県島原市出身で、父の転勤で県内を転々としていました。高校卒業と同時に福岡に出て、学生を経て社会人をやってました。福岡ではバンドをやったりしていて、その時に対バンした大分のバンドに声かけられて、2つのバンドを兼任することになり、福岡と大分を行き来することになります。

大分で面白い人達に出会って、大分って素敵だなーと思うようになりました。高速から見える由布岳の青さとか、葉っぱの落ちた冬の木々とか、海の広さとか、地形の堂々さにも惹かれて。

ただ色々あって、2010年の8月にちょっと精神的に病んでしまって実家に帰ることになります。そんな中でしたが「この町に住みたいな」という純粋な私の夢を叶えるために、3〜4ヶ月に1回は大分に遊びに来ては土台作りにと人脈を広げてました。2012年の6月に大分で仕事が決まって、最初は大分市に引っ越してきました。


奇跡の湯らめきはメイキングにて

別府が好きで引っ越してきたというわけじゃないんですね。

珠真子:そうですね。最初は大分も別府もよく分からない感じで。その後、転職の都合もあり日出に引っ越したんですが、2014年から別府で働くことになって。別府の友人達といるのが楽しくてだんだん日出の家に帰らなくなってしまって(笑)神父さんもご存知だと思いますが、別府は1人繋がるとどんどん仲良くなっていくので、それで清島アパート界隈の方達と仲良くなっていって、かつくんにも「誘ってください」って言ってみんなで遊んでました。

そこで最初は友達として勝さんに出逢う。

珠真子:そうですね。色々アートにも詳しいし、みんなで飲みに行ったりするのが楽しかったですね。それで、2015年に別府に引っ越してきました。

勝さんが清島アパートなので、末広温泉の辺りってことですよね?

正光:すまちゃんはどんどん末広町の人達と仲良くなって、当時から自治会活動とかにも参加してましたね。

珠真子:石垣さんという私の母と同世代の方が住んでいる持ちビルの3階のすみっこを間借りして住んでいました。私が「住まわせてください」とお願いして。石垣さんは恩人ですね。

生活自体が「ゆったりとした愛」みたいな感じで




人間力があるというか、お二人とも本当にたくましいですよね。

珠真子:その時、36歳で生き方を見つめ直すみたいな期間にしてましたね(笑)

友達だった2人が住む場所が近くなったことで、恋人関係に発展していくことになるんですね?

珠真子:4年くらい友達だったんですけど、2016年の夏くらいに付き合うようになりました。尊敬と気楽が混ざり合ってる感じです。

正光:別府では生活の中で美術をやるってことを考えたかったから、まずは市民権を得たいって想いがあったので、自治会などにも積極的に参加していたんですね。清島アパートのことも近所の方に宣伝したりとか。すまちゃんは美術も好きで、お爺ちゃんお婆ちゃんも好きで、色々と関わってくれていたので、自然と一緒に活動することが増えていって、気が付けば「2人の将来が見えた」って感じでしたね(笑)

なるほど。燃え上がるような恋もいいですが、気が付けば側にある愛も素敵ですね。

珠真子:今までせかせかした人生を生きてきたんですよね。でも、別府では何かに追われて生活してる感じがないので、生活自体が「ゆったりとした愛」みたいな感じで。その時間を共有していたのがかつくんだったから、自然と愛情が芽生えたのかもしれないですね。


当然ですが、普段は開きません

話は変わりますが、婚姻届けを出した時のエピソードが面白いって話を聞いたのですが(笑)

正光:親より先に町内公認みたいな関係だったんですよね。毎年大晦日に紅白終わったくらいの時間に公園(すえひろ広場)に近所の人達がみんな集まるんですよ。ドラム缶の焚き火を囲んで、かまぼこ焼いたりお酒飲んだり、みんなで国家を歌いながら年男がポールの国旗を上げるんですよ。

ちょうど1月1日になると海からは花火が上がって、近くのカトリック教会からは鐘の音が聞こえて、そこに国家が重なる。別府って凄い街だなと思う瞬間でもありますね。ドーン!(花火の音)、カランカラン!(鐘の音)、きみがぁよーはー(みんなの声)ですから(笑)で、1月1日(2018年)になったらそのまま婚姻届けを出しに行って、みんなに報告しようみたいな流れになりまして。

今聞いてるだけでも、鳥肌が立ちます。カオスを通り越して、素敵すぎますね。

正光:もちろん町内全ての人ってわけではないですが、そういう集まりがあるっていうのは貴重ですよね。その頃は集まるごとに冗談の公開プロポーズをさせられてましたね(笑)回数重ねる度にどうにかオチをつけなきゃいけないなと思い初めて、後半は鞄に婚姻届けを忍ばせてましたね。

酔っ払いって恐いですよね。多分酔っ払ってなくても同じだったと思うけど(笑)




なるほど。どこかでサプライズしようと。

正光:看板絵師の松尾常巳さんの99歳の誕生日会の時に知り合いが沢山集まってたので「すまちゃん、僕と結婚してください!」って。いつもの調子でみんな冗談かと思ってるところに、本当に婚姻届けを出したんですよね。そのまま松尾さんにも証人になってもらって。

珠真子:そこで山本さんがもう一人の証人にサインしようとしたから、そこは阻止しました(笑)

(笑)素敵なプロポーズですね。もう一人はどなただったんですか?

正光:相談した結果、末広の前自治会長の甲斐さんにお願いしました。

珠真子:人格者で大らかでみんなから好かれている、私たちもとてもお世話になった方ですね。

絵が浮かびますね。酔っ払って真夜中に婚姻届けを出しに行くってだけでもうカオスですね。

珠真子:はい。酔っ払いながら、せっかくだから婚姻届をデータ保存しておこうってことで、4人で別府駅のコンビニに寄って。皆がついでにとお酒とか買い物している最中、私がUSBにデータ保存まで行なって。その後、婚姻届やUSBなどの片付けをかつくんにお願いして、私も飲み物買ったりして。それから、別府公園を抜けて市役所に向かいました。

正光:上田から勝になるのかーってしみじみ言ってたね(笑)

それでいよいよ市役所について?

正光:結局着いたのが2時くらいで、宿直の方に婚姻届けが入ってる封筒を渡したんですよね。

珠真子:そしたら、なんだか様子がおかしくて、婚姻届けが入ってなかったんですよ。


カッコいいよりこっちの方が二人らしい

え?さっきまであったのに?あ(笑)

正光:僕はUSBを託されたと思っていたので。

珠真子:コンビニに忘れてきてたんですよ。データ取るときにコピー機に(笑)

よくやるやつですけど、婚姻届けに限っては忘れないかと(笑)

正光:ユキハシ君にも「そんなことしたら忘れちゃいますよー」って言われたんですけど、案の定忘れちゃいましたね。

珠真子:酔っ払いって恐いですよね。多分酔っ払ってなくても同じだったと思うけど(笑)

で、どうなったんですか?

正光:コンビニに電話して、タクシーを呼んで、無事に回収して。コンビニの店員さんも苦笑いでしたし、タクシーの運転手さんもそんなお客さんは初ですって言ってましたね。それで市役所に戻って、晴れて結婚することが出来ましたね。

珠真子:結局わちゃわちゃして、おもしろい結婚生活が始まるんだなーと思いました(笑)なんだか申し訳なくて、そのままそのタクシーに乗って、朝見神社に初詣に行きました。


人生は喜劇

他のエピソードも含め、ほんと人生は喜劇、事実は小説より奇なりを地でいってますよね。今は末広温泉の組合長をやられているということですが。

正光:結婚4年目になりますが、毎日わちゃわちゃしてますよね。組合長になって1年です。

珠真子:私達は末広温泉に毎日行ってたわけではなくて、近所にある他の温泉、紙屋とか永石によく行っていて。やっぱり住んでいる人は一番近い温泉に行きますから。末広温泉の前任の組合長さんは色々と一人で頑張ったり、背負われていた部分もあったので、大変だなーとは思っていました。

正光:僕も末広温泉には数回しか入ったことがなくて。前任の組合長さんが倒れてしまって、運営が出来ないってことになってしまって。自治会の中でどうしよう?って話になったんですよね。最初はすまちゃんにも組合長をやらないかって話があったり、1年間色々あって、最終的に「かつくん、やるしかねぇで!」って言われて。僕にそう言ってくださるのであればということで引き受けさせてもらいましたね。

少しでも地域のために働けるのであれば、という想いでしたね




勝さんが手を挙げなければ、今も再開していなかったかもしれないので、僕からもありがとうしかないですね。

正光:再開しても赤字を抱えてすぐ閉めることになるんじゃないか?っていう不安がある人も多かったですね。蓋を開けてみたら、1年は赤字なくやれてるのかなと。もちろん人件費は出てないですけどね。

え?勝さんはここの管理をボランティアでやってるんですか?

正光:そうですね。僕の最初のモチベーションとしては清島アパートのアーティスト達が14年近く活動してこれたのも地域の理解があったからこそなので、何か直接的な恩返しになるかは分かりませんが、少しでも地域のために働けるのであれば、という想いでしたね。共同温泉の一番大事な役目は地域の人達が毎日のお風呂として利用して、その人達が集うコミュニティーとして機能させるということなので、それを第一に考えてやってますね。

組合長になって、そのコミュニティーを機能させ、継続させていくことの大変さってやってみないと分からないじゃないですか?僕らは温泉に入るだけの人間だから。恩返しの気持ちがあっても、やはりそこに手を挙げて、実際に行動することの難しさって想像以上に大変なことだなと思いますし、なかなか出来ることではないと思います。

正光:仰る通りで、本当にやってみないと分からないことだらけなんですよね。急な出費にも対応しなきゃいけない、温度の調整だったり、井戸水が出なくなったり、苦情にも真摯に受け応えしなきゃいけない、一つ一つやりながら答えを探していく感じですね。

珠真子:地域の人たちの理解、利用してくださる方達の理解に、本当に助けられてると思います。


番台のバイトをしている洋ちゃんと

先ほど勝さんが言っていた「共同温泉の一番大事な役目」がちゃんと果たせている温泉とそうじゃない温泉が別府にもあると思うんです。それが果たせてる温泉ってやっぱり愛がある人がそこにいて、温泉やコミュニティーを守るために努力しているからだと思うんですよね。末広温泉は外観も内装も素晴らしくて、いわゆる東京の人が観光などで来たら入ってみたいと思う温泉だと思うんですよ。お二人から見た末広温泉の魅力ってなんだと思いますか?

正光:ありがとうございます。そうですね。共同浴場のいいとこどりはしてると思いますね。あとは末広というより公衆浴場や共同温泉の魅力と言えるかもしれませんが、世代問わず、コミュニケーションが取れるっていうのはとても大きな魅力だと思います。それが別府人の大らかさやコミュニケーション能力の高さに繋がっている気もしますね。

珠真子:アキタさんだったり、ヤマガミさんだったり、(常連の方)昔から末広温泉を知っている人達がいて、じいちゃん、ばあちゃんから口づてでこの地域の歴史を教えてもらえるんですね。末広温泉の魅力は私は入っている人達だと思いますね。

正光:多世代交流やコミュニケーションがあるし、毎日入りやすいド単純温泉だし、他にない壁画があるし、建物も個性的だし、値段もお手頃だし(現在は200円)、名前的にも縁起が良いし(末広がり)、名物おじいちゃんとおばあちゃんもいるし、季節によってはめずらしい自然現象(命の湯らめき)もあるし、全部盛り温泉ですね(笑)

珠真子:その地域の温泉文化はその温泉に入っている人達が作りますからね。「次、〇〇さんがくるから。あん人熱湯好きやけん。熱くして出てきたわ」なんて会話を聞くと、色んな想いが溢れてきますね。


男湯

「全部盛り温泉、末広温泉」いいですね。今はお二人がその文化を受け継いでいってるわけですね。勝さんは年齢的にも最年少組合長。今後が楽しみですね。今日はありがとうございます。最後にこれから別府に来る人へメッセージをお願いします。

正光:コロナになっても、基本的には共同浴場はやってましたよね。いわゆる不要不急ではないから。お風呂には毎日入りますからね。そういう生活に直結している文化を残していくことは本当に大切なことだと思います。地元の人達が利用するのはもちろんですが、観光で来た方にも是非、共同浴場にも足を運んで欲しいと思いますね。


珠真子:地域によってその温泉に入る人達の特色ってあるので、それを別府の色んな温泉に入って感じるのも楽しいかもしれないですね。生活も観光も全ては人!ですからね。


女湯

MODEL PROFILE

名前:勝正光(Masamitsu Katsu)
年齢:40歳
出身:大阪
職業:画家

名前:勝珠真子(Sumako Katsu)
年齢:43歳
出身:長崎
職業:私


CREDIT

タイトル:SUEHIROGARI
撮影日:2021年5月8日
写真撮影&インタビュー:東京神父

撮影協力:末広温泉、別府市、別府市温泉課、又吉洋

※温泉や個人の情報は全て撮影当時のものです。


命の湯らめき

この時期、春の夕方に窓から差し込む光の角度で現れる不思議な現象。春に末広温泉でしか見ることが出来ません。不思議なエネルギーが宿る末広温泉。


ONSEN INFO

末広温泉

画家の大平由香理さんが描いた絵がとても印象的な温泉。男湯には鶴見岳、女湯には由布岳が描かれている。2021年4月に1年ぶりに再開。末広という名前から(末広がり)縁起の良い温泉とされている。春の一定の時間にしか見られない「命の湯らめき」と呼ばれる自然現象は一見の価値あり。別府には地元の方に支えられている貴重な公衆浴場が多数あるが、そのうちの一つである。



住所:大分県別府市末広町4-20


営業時間:7:00〜11:00、14:00〜22:00
(定休日:毎月15日)


入浴料金:200円


泉質:単純泉


地図:湯巡りマップ


公式HP:別府八湯温泉道サイト末広温泉



BEPPU ONSEN ROUTE 88